ハンディGPSの利用方法

全国ロケ地ガイド [▽]

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ハンディGPSの用途

　全国ロケ地ガイドでは、ハンディGPSに対応しています。
　ハンディGPSを使うと、下記のようなことができます。

ロケ地データを転送して表示することができる！
　ロケ地を訪れたとき、道に迷ったことはありませんか？
　ハンディGPSにロケ地の位置を転送しておけば、いつでもロケ地の位置を確認できます。
　全国ロケ地ガイドでは、ロケ地のおおまかな位置をハンディGPSに転送することができます。
　　
訪れたロケ地の場所を記憶し、パソコンの地図に表示することができる！
　ロケ地を訪れたのに、後でその場所を忘れてしまったことはありませんか？
　ハンディGPSを使えば、パソコンで移動した軌跡を表示することができます。
　また、覚えておきたいロケ地の場所を記憶しておくことも可能です。
デジカメの写真の撮影場所を記憶し、写真にその位置を記録することができる！
　デジカメで多数の写真を撮ったとき、どこで撮影したのかが判らなくなってしまうことはありませんか？
　ハンディGPSを使うと、デジカメの写真の撮影場所を地図に表示することができます。
　ハンディGPSでは一定時間毎に緯度経度を記憶しているため、写真の時刻から緯度経度が判ります。
　ですから、出かける前に、ハンディGPSとデジカメの時間さえ合わせておくだけでOKです。
　撮影した緯度経度は、写真のjpgファイルのEXIFデータとして保存して管理することもできます。

必要な環境

　ハンディGPSを使い方について、いくつかの事例を元に紹介します。ここで紹介した他にも、さまざまな使い方ができます。

ハンディGPS

　まずは、ハンディGPSを購入する必要があります。全国ロケ地ガイドで紹介するような使い方をする場合は、下記のように20万分の1の日本地図がインストールされている機種がお勧めです。ほとんど店舗販売はされていませんので、URLで紹介した店から通信販売で購入するのがいいと思います。
　私が購入したのは、GpsMap60CSです。ちょっと高価ですが、詳細な1/2万5千地図もインストールできますし、カラーなので画面も見やすいです。また、USB接続なのでデータ転送も高速ですし、お勧めです。

●GpsMap60CS【日本語版】(USBケーブル付き)
　地図：日本全国 1/20万、地方図 1/2万5千（地域別にインストールが必要）
　画面：240x160ピクセル(カラー)
　電池寿命：20時間(単3電池2本)
　外部接続：RS-232CおよびUSB
　記憶ポイント数：1,000
　軌跡ポイント数：10,000
　価格：119,700円(税込)
　URL：http://www.iiyo.net/gps/detail/gpsmap60cs/index.htm
　URL：http://www.rakuten.co.jp/gps/385104/631375/631377/

●GPS V【日本語版】(車載用PCケーブル付き)
　地図：日本全国 1/20万
　画面：256x160ピクセル(モノクロ)
　電池寿命：21時間(単3電池4本)
　外部接続：RS-232C
　記憶ポイント数：500
　軌跡ポイント数：3,000
　価格：85,300円(税込)
　URL：http://www.iiyo.net/gps/j_model_GPSV.htm
　URL：http://www.rakuten.co.jp/gps/385104/471257/471260/

●eTrex Legend【日本語版】(PCケーブル付き)
　地図：日本全国 1/20万
　画面：160x288ピクセル(モノクロ)
　電池寿命：16時間(単3電池2本)
　外部接続：RS-232C
　記憶ポイント数：1,000
　軌跡ポイント数：10,000
　価格：53,800円(税込)
　URL：http://www.iiyo.net/gps/j_model1.htm
　URL：http://www.rakuten.co.jp/gps/384691/442478/#ETREXLEGJPC

●RS-232C/USB変換ケーブル(電子地図帳Z6/Z7対応)
　価格：5,800円(税込)
　URL：http://www.rakuten.co.jp/gps/373634/392114/#RSUSBZ

カシミール3D

　次に、ハンディGPSのデータを操作するためのプログラムが必要です。私が利用しているカシミール3Dを紹介します。下記の構成は、フリーソフトだけですので、無料で利用することができます。

●カシミール3D本体
　URL：http://www.kashmir3d.com/
●地図閲覧サービス（ウォッちず）プラグイン
　URL：http://www.kashmir3d.com/inetmap/watchizu.html
●デジカメプラグイン
　URL：http://www.kashmir3d.com/digicam/
　デジカメのEXIF情報の編集

　私は、下記の書籍やデータも購入して利用しています。ノートパソコンにインストールして持ち歩いたり、3次元映像を作成したりする場合は、購入をお勧めします。

●カシミール3D解説本
・カシミール3D 入門　￥1,900
・カシミール3D GPS応用編　￥2,300
・カシミール3D パーフェクトマスター編　￥2,600
　5万分の1地形図、20万分の1地形図、50mメッシュ標高データが付属
●日本高密メッシュ標高セット
　URL：http://www.kashmir3d.com/online/highreso/

インストールと環境設定

カシミール3D

　カシミール3Dおまかせセットのインストール
　デジカメプラグインのインストール
　WPTファイルの関連付け

　USBドライバのインストール

　地図の選択：地図閲覧サービス
　表示測地系：WGS84
　WaiPointの名前：すべて表示
　緯線経線：10秒間隔で表示

　カシミール3D解説本のインストール（3冊）
　カシミール3D本体のバージョンアップ
　日本高密メッシュ標高セットの組み込み
　日本高密メッシュ標高セットの設定

ロケ地データをGPSに転送する方法

・「カシミール3D」を起動
　「地図の選択」で「地図閲覧サービス」を選択
　「表示測地系」を「WGS84」に設定
　「WaiPointの名前」を「すべて表示」に設定
　　全国ロケ地ガイドのロケ地IDが地図上に表示されますので、判りやすくなる
　「緯線経線」を「10秒間隔で表示」に設定
　　ロケ地の緯度経度は10秒単位ですので、誤差の範囲が判りやすくなる

・ブラウザで「全国ロケ地ガイド」を表示
　ロケ地データを転送したい作品のロケ地情報を表示
　表示切替メニューから、[ロケ地マップ]を選択
　「WPT形式（カシミール3DやハンディGPSなど）を利用したロケ地マップ」へ移動
　測地系「世界測地系：カシミール3D（ウォッちず、WGS84）」を選択
　「ロケ地マップを表示」ボタンを押す
　関連付けがされていれば、カシミール3Dが起動
　　関連付けを行っていない場合は、ファイル保存して読み込むこと

・カシミール3Dで、下記の操作を実行
　標高変換のポップアップが表示されるので、OKを選択
　　標高データがインストールしてあれば、標高データを付加することができる
　「編集」「GPSデータエディタ」を表示
　ウェイポイントにロケ地データが000-999のロケ地IDとして格納されている
　　右クリックメニューでジャンプを選択すると、ロケ地の位置が確認できる
　　緯線経線を10秒間隔で表示した場合の交点が指定されている
　地図とロケ地ガイドを参照しながらGPSに転送するロケ地を選択
　「GPSへアップロード」アイコンを選択
　　アップロード/ダウンロード画面が表示される

・GPSとパソコンを接続
　GPS側の不要なポイントデータは事前に消去しておくこと

・カシミール3Dで、下記の操作を実行
　「アップロード」「ウェイポイント」を選択
　確認のポップアップが表示されたら、OKを押す
　これでアップロード完了

・GPSの「検索」「ポイント」を選択
　転送したウェイポイントのロケ地IDが表示されている
　　ロケ地IDを選択し[地図]を押すと、ロケ地の地図が表示される

参考資料

WPTファイルの形式

●概要
　WPTファイルは、PCX5のWaypoint形式として利用されていたファイル
　カシミール3Dなどで、読み込むことができる

●形式
　先頭の1バイトでレコードの種別を指定する固定長レコード

H：ヘッダ行（Header?）
I：ソフトウェア名とバージョン（Implement?）
U：緯度経度の形式（Unit?）
M：測地系の設定（Measurement?）
W：ウェイポイントの設定（Waypoint?）

●Hレコードの形式
　見出しやコメントなどを自由に記述

●Iレコードの形式
　ソフトウェア名とバージョンを指定
　下記の値に固定でも問題はない

H  SOFTWARE NAME & VERSION
I  PCX5 2.09

●Uレコードの形式
　緯度経度の記述方式を指定

・Nddmmss.sss Edddmmss.sssの形式で記述する場合
H  COORDINATE SYSTEM
U  LAT LON DMS

・Ndd.ddddddd Eddd.dddddddの形式で記述する場合
H  COORDINATE SYSTEM
U  LAT LON DEG

●Mレコードの形式
　測地系の種類を設定

項目
DATUM  測地系名
DA     赤道半径（長径）の世界測地系との差
DF     扁平率の世界測地系との差
DX     中心位置のX座標の世界測地系との差
DY     中心位置のY座標の世界測地系との差
DZ     中心位置のZ座標の世界測地系との差

・世界測地系の場合
H  R DATUM                IDX DA            DF            DX            DY            DZ
M  G WGS 84               121 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00

・日本測地系（GPS用）の場合
H  R DATUM                IDX DA            DF            DX            DY            DZ
M  G Tokyo                098 +7.398450e+02 +1.003748e-05 -1.280000e+02 +4.810000e+02 +6.640000e+02

H  R DATUM                IDX DA            DF            DX            DY            DZ
M  G Tokyo                116 +7.398450e+02 +1.003748e-05 -1.464140e+02 +5.073370e+02 +6.805070e+02

●Wレコードの形式
　ウェイポイントを設定
　下記のような固定長レコードとなる

H  IDNT   LATITUDE    LONGITUDE    DATE      TIME       ALT DESCRIPTION

項目       開始位置 サイズ 内容
IDNT           4       6   GPS画面表示名：半角英数字6文字が最小設定（機種依存）
LATITUDE      11      11   緯度（Uで指定した形式）
LONGITUDE     23      12   経度（Uで指定した形式）
DATE          36       9   日付 DD-MMM-YY
TIME          46       8   時間 hh:mm:ss
ALT           55       5   海抜高度（m）-9999の場合はカシミール3Dが自動設定
DESCRIPTION   61      16   備考：半角英数字16文字

●WPTファイルの例
H  SOFTWARE NAME & VERSION
I  PCX5 2.09

H  COORDINATE SYSTEM
U  LAT LON DMS

H  R DATUM                IDX DA            DF            DX            DY            DZ
M  G WGS 84               121 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00 +0.000000e+00

H  m2004_imaai

H  IDNT   LATITUDE    LONGITUDE    DATE      TIME       ALT DESCRIPTION
W  001    N360439.480 E1380807.250 01-JUL-05 00:00:00 -9999 001                
W  002    N355304.440 E1381700.050 01-JUL-05 00:00:00 -9999 002